モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

実写映画「寄生獣 完結編」感想ネタバレあり解説

寄生獣 完結編

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去年は前編があまりにも短いのがもったいなかったのが残念でした。
昨日のテレビでの復習も助かってしっかり見ることができました。
 
 
寄生生物に母を乗っ取られ、仇をとった泉新一(染谷将太)は、全ての寄生生物を抹殺すべく奔走していた。
その行動をフリーのジャーナリスト倉森(大森南朋)に写真に撮られてしまう。
ずっと尾行されていた新一は倉森を問い詰めると裏で糸を引いていたのは、学校を去り姿を消していた田宮良子(深津絵里)だった。彼女は影に身を潜めながらも新一を倉森を通じて観察していたのだった。
そして、街も寄生生物たちのリーダー的存在である市長の広川(北村一輝)らによって制圧されつつあった。田宮の人間と寄生生物の共存の可能性の主張により均衡を保っていたが、新一の前に新たな寄生生物後藤(浅野忠信)が現れる。
果たして、新一の運命は?
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主演の泉新一は大作映画では初の主役、染谷将太さん。
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前編同様、演技力ズバ抜けてます。
ミギーが体内で細胞分裂する前と後のあの変わり様たるや、見事でした。
一度、渋谷のユーロスペースですれ違いあいさつしたことがありますが、ホント飄々としててとっつきにくかったのを覚えてます。
 
 
で、知能の高い寄生生物田宮良子役に深津絵里さん。
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貞子か!と思うくらいの妖気、いや、邪気とでも言うんでしょうか、表情のない役づくりはさすがです。
顔色も化粧なのか年齢によるものなのか血の気のない感じも怖かった。
で、今作では子供を持つ母親としての人間的な表情も垣間見えなくてはいけないからさぞ苦労したかと思います。
 
 
そして、新一のガールフレンド、村野里美役に橋本愛さん。
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あー、ホントかわいい。で、演技が骨太。芯がある。そして、昭和のアイドルみてぇな髪型似合うな!
今作は、わぁお❤️な、カラミもありました。ドキドキしたなー、あれ。
見てのお楽しみってとこで。
 
極め付けは、最強の寄生生物後藤役に浅野忠信さん。
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なんだろなぁー、やっぱりこういうゲテモノというかキワモノみたいなのやらせたら天下一品ですね。
目つき怖え〜し。
 
あ、ミギー忘れてた。阿部サダヲさん。
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勘違いかもしれないけど、ミギーの口はやっぱり阿部サダヲさんの口に見えるのは私だけでしょうか?なんかそっくりなんだよなぁ。
 
ほかにも、新井浩文さんや大森南朋さん、北村一輝さんなど豪華俳優陣。
そんな大作映画2部作の感想は、
 

 

山崎貴の割には及第点。やっぱり染谷将太はスゴイ。

 
 
昨日の前編をテレビ放送した際の編集っぷりに無念でした。それ以前にテレビサイズで見てしまうとやっぱりショボい。46インチのプラズマテレビでさえも。(自慢ww)やはり大スクリーンでデカイ音で見るとそれなりに楽しめるんですね。これだけのSFでも。
 
何より染谷将太の演技力。表情、台詞回し、多感な等身大の高校生の葛藤というか人間味あふれる部分に見入ってしまいます。
 
ストーリーも、意外と道徳的な切り口で入り込み我々の生きる意味みたいなものを寄生生物という非日常的な物の観点から問題提起し、子供を産み母親となった田宮の価値観の変化から新一は答えを導き出す。
と、意外としっかりしたプロットになっているのでアクションもCGもすごいですが、骨組みも良かった。
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しかし、
やっぱり突っ込みどころもある。
前編では、ミギーは急に睡魔におそわれ眠りにつく点。
完結編では一切ない!後藤との対決で一度そんなのを入れたらもっとスリル溢れるバトルになったのに。
あとは、こういう大作ものの日本の映画にありきたりな説明過多。
多い、多すぎ!!
無から生まれる感情の読み取りも見てるこちら側はできますから!
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あとは、ミギー。クレイアニメのように可愛らしく作ってますが、全体を通して寄生生物はもっとグロくして、ホラーチックにした方が面白いと思うんすけどねー。
阿部サダヲの声も違和感アリアリです。
もっと高い声で悪そうな声の人の方が良かったように思えます。
 
私は原作は未読で何も情報を入れずに見たわけですが、やはり原作のあるものを実写にしたら省略する部分も出るわけで。それをいかに上手くまとめ、尚且つオリジナリティも混ぜた別の新しいカタチを試みた制作スタッフは悩んだと思います。
それで、叩かれる作品もある中、これはこれでうまくできたんじゃないか、と原作未読の私はおもいました。
 
 
 
市長の広川が叫ぶ、地球を蝕む人間こそが、寄生虫ではないのか?
いや、虫ではなく獣だ!
 
名言だと思います。
 
 
 
満足度 ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10